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西暦2015年霜月蝶人花鳥風月狂歌三昧在庫処分編その4 [詩歌]

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ある晴れた日に 第345回


瑠璃蜆また瑠璃蜆てふてふてふ瑠璃子と瑠璃男の瑠璃色ダンス

蝶よりも蛾を低く見るそのこころ人種差別のはじまりなるか 

何気なくを何気視線を目線と平気で書く奴等とは今日を限りに絶好じゃなくて絶交

失せ物ありシャープの液晶テレビの取り説&保証書

今日もまた観光客が押しかける(嫌なんだけど)ようこそ!ようこそ!

獄舎にてなき青春の思い出をつくりゆかんと死刑囚歌いぬ

食卓に形見のように立っている榮久庵先生特製醤油瓶

草の名も花の名前も鳥の名も知らずに過ぎし七十年

なんとかチャンとなんとか君が熱愛していて俺とは何の関係もない

錦織が敗れし後はシンとなる熱烈なる我が国のテニスファン

ピース、ピースと泣いていましたパブロ・カザルスが弾く「鳥の歌」

ただ一人ブラボーブラボーと叫んでいる恐らくあれは身内なるべし

香港の散髪屋にて髪を切る洗髪もなく按摩もなしに

釣銭がおぼろになりし商店主と一緒に数え直す秋

七十年も経てば全部忘れてしまうのかよそ様の国に押し掛け罪なき人を殺したことも

安全と生命を守るといいながらとつ国との戦に巻き込まれていく

同盟同盟とどめきながらずるずるエイリアンの内臓にからめとられてゆくニッポン

散華とは呼ばずあえて犬死というそれが本当の慰霊なれば

ガビ鳥よ中国へ帰れお前の大声で鶯の麗しき鳴き声が聞こえない

トウケイがトウキョウに大坂が大阪になってからニホンはニッポンになった

ぺち雲虫郎舎が電畜以欄たですうぬ。だち、あり典膣、具みざて。

体当たりの演技なりき体当たりすれば名演技とはいえないにせよ

さようならはいサヨウナラ左様なら親しきひとが次々に死ぬ

一日の終りに「さんま御殿」見て少女のようにたんぽぽのように笑っている私の奥さん


  九回裏に四点を奪いけり韓国の執念の凄まじさよ 蝶人

タグ:詩歌 短歌
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