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ルドルフ・ビーブル指揮喜歌劇「メリー・ウイドウ」を鑑賞する [音楽]




♪音楽千夜一夜第83回

05年8月11日から13日までオーストリアのノイジードラー湖で開催されたメルビッシュ音楽祭のライブ映像です。

曲はレハールの「メリー・ウイドウ」。森の妖精ヴィリアの歌とおなじみの哀愁漂う主題歌「閉ざした唇に」はこのオペレッタの聴きどころです。見どこころは第3幕のパリのマキシムのカンカン踊りでしょうか。

この会場は湖に面した広大な空間なので、大勢のダンサーがスカートを捲りあげながら入れ替わり立ち替わりにお色気たっぷりの例のダンスを繰り広げるシーンはなかなか楽しいものです。

演出はヘルムート・ローナー、指揮はたびたびの来日で我が国でもおなじみのルドルフ・ビーブルですが、別にこの人がいなくても素人の私が振ってもダンスの伴奏くらいはできそうです。

オケはメルビッシュ音楽祭管弦楽団なる寄せ集めアルバイト集団(だと思う)。文字通りステレオタイプの演奏がぐだぐだれれてれと続き、湖に音が散乱するあまり広大な空間であるために、歌手たちは全員口元にマイクをつけて歌っていましたが、もしかすると全部口パクかもしれません。

ヒロインのグラバリ夫人はマルガリータ・デ・アレノーラという妖艶な年増、が古臭ければアバウトアラフォー。いかにも蓮っ葉で男好きのする豊乳の持ち主ですが、こういう下品なヒロインと比べてなんとメラニー・ホリディの可憐で清潔でかわいらしかったことよ。(彼女はグラバリ夫人ではなくバランシエンヌが持ち役でしたが。)

若かりし頃の私は、レハールのこの「閉ざした唇に」を見ると思わず涙腺が緩んだものですが、こんな無残な演奏なんて一滴の涙も出ないや。


♪蝉どもが神隠れする十月朔日 茫洋

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