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いろんな映画ア・ラ・カルト [映画]

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.835~841


○エドワード・ズウィック監督の「きのうの夜は」をみて

 夫婦喧嘩は犬も食わないというは、若い恋人たちの好いた惚れた別れたは猫だって喰わないはずだ。
 
 恋の誕生と変遷と死滅、そしてその再生を描く映画はこれまで腐るほど作られてきたが、本作のように、そのような映画が自動的に多くの観客に歓迎されるとアプリオリに信じ込んでいる無邪気な映画はそれほど多くはないだろう。


○バリー・ソネンフェルド監督の「ワイルド・ワイルド・ウエスト」をみて

 ウィル・スミスとケヴィン・クラインが南北戦争直後のアメリカで大活躍するズッコケ西部劇。巨大メカや特撮なども登場してはしゃぐが最初から最後まで詰らない映画。ケネス・ブラナーもよくもこんなくだらない映画に出たもんだ。


○アイヴァン・ライトマン監督の「Gガール破壊的な彼女」をみて

 スーパーマンならぬスーパーウーマン(ユマ・サーマン)が大活躍。超能力を持ちながらも普通の男を愛してしまったGガールが恋敵に猛烈な嫉妬を燃やして対抗するのが面白い。セックスなんかももちろん女性上位でファックするたんびにベッドが上へ上へと動いて部屋の壁を突き破って隣の家に突入したりするから恐ろしい。戯れにGガールと恋はすまじという教訓が得られる変態的ハリウッド映画なり。

○マイケル・アプテッド監督の「アガサ 愛の失踪事件」をみて

1926年12月に探偵小説の名人アガサ・クリスティが11日間の謎の失踪を遂げた事件を素材に、おおいに虚実皮膜の空想を膨らませたミステリー映画で、主役のヴァネッサ・レッドグレーヴとダスティン・ホフマンの芸達者な演技を楽しむことができる。

美術、衣装、景色が美しく、悠揚せまらぬ物語の進行も好ましいが、2人がダンスを踊ったり、キスをするシーンでは、あまりに背の高さが違い過ぎるのが気になるのである。


○ジェフ・マーフィー監督の「暴走特急」をみて

「沈黙の戦艦」の続編として1995年に製作されたハリウッド映画で、はじめは大人しいスティーヴン・セガールがだんだん良く鳴る法華の太鼓で後半は戦艦ならぬ大陸横断鉄道を舞台に大活躍する。

 前作同様敵の正体と敵対の必然性が不当要領で大いに興味を削がれるが、まあこれが大活劇映画の常なので仕方ないだろう。ジャンジャン。


○ガイ・ハミルトン監督の「007ダイアモンドは永遠に」をみて

 ショーン・コネリーのボンドも、ジル・セント・ジョンのボンドガールもなんだか全体的に年を喰っていて、でもそれなりにぐあんばって大活躍をするのだが、、えらく疲れているようで、画面も暗い影がかかているようだし、そもそもいったいぜんたいこれがどういう事件なのかもよく分からないのは、私がひどく人世に疲れているからなんだろう。


○キャメロン・クロウ監督の「幸せのキセキ」をみて

 どうして「我われは動物園を買った」という原題にしないでこんな白痴的邦題にするのか訳が分からない。しかしここで愛妻に突然死なれて2人の子供ともども茫然自失する主人公マット・デイモンはこれまでの作品のなかで一番良かった。ラストで愛妻都の最初の出会いが再現されるのも「映画的」で好ましい。



   台湾リスの仔を滑川に蹴飛ばせば得足りや応と青大将が呑みこむ 蝶人


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