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河出版日本文学全集「石牟礼道子」を読んで [読書]

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照る日曇る日第830回


「苦界浄土」3部作には驚嘆させられたが、ここに収録されている「椿の海の記」、「水はみどろの宮」「西南役伝説抄」にはもっと驚かされた。

石牟礼道子という人はチッソと戦う不屈の闘士どころか、山川草木悉皆成仏、生まれながらの天然居士、此の世の埒外からやって来た異星人だった。

といわれてもなにがなんだかわからないでしょうが、著者の天来の資質と思想が凝縮された新作能「不知火」を読んでみれば、目からこぼれたうろこのように体得できるに違いない。

このような桁外れの作家がまだ崩壊寸前の本邦にまだ生きながらえてあることは、ある意味で奇跡ではないだろうか。


 マカ不思議有名人物の名さえついてればただの紙切れが札束に化ける 蝶人

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